最近は、やたらと「健康」に関するテレビ番組が多い。しかし、その内容はきわめて偏っていて、いたずらに視聴者を不安にして、病人を増やすだけにしかならないといものが多い。
まず、この種の番組では、大抵、なにかの何かの病気であるかどうかの判断チェックというのが紹介されて、5項目~10項目の質問のうち、例えば、3項目以上あてはまると病気の可能性が高い・・・と決めつける。
もし、実際の医者が、このようなチェック項目だけで病気か病気じゃないのかを判断するのだとすれば言語道断だ。体の検査、問診、いろいろなことを総合的にみて、また、一度の診察ではなく、何度か、ある程度の期間を経なければ、病気か病気じゃないか、病気ならどんな病気であるかを判断することなどできない。逆に言えば、そうやって時間と労力を使ってこそ診療ということが言える。
チェック項目をあまりに重視し・・・というか、その程度の診療しかできないのであれば、それは医者として失格である。
また、そういう番組に登場する医者は、いかにも怪しい医者が多い。言っていることも、独断的で信頼性は低い。また、特にNHKの健康番組に出てくる医者は、話しがしどろもどろだったり、言葉がはっきり聞こえなかったりで、何を言っているのか分からないという者が多く、偏った学説で解説している場合も多々あり、「健康」ではなく、病人を作り出すための番組としか言えないこともある。
PR